けんぜん羅針盤N
- 意識レベルとその解釈 -

意識レベル100 恐怖

[神の視点] 刑罰
[人生の視点] 怯える
[レベル] 恐怖
[感情] 心配
[プロセス] 引っ込み
[幸せ度] 10

【100】のレベルになるとエネルギーが出てきます。 危険に対して恐怖を抱くことはそれ未満のレベルよりは多少は健全だということです。

世界のほとんどは恐怖に支配されています。 それが多くの人間の止むことの無い行動の源泉となっています。 敵に対する恐怖、欠乏に対する恐怖、老いや死に対する恐怖、拒否されることに対する恐怖など、 数多くの社会的恐怖がほとんどの人々の生活における基本的な動機づけとなっています。

この意識レベルから見ると世間は罠と脅威の危険でいっぱいに見えます。 また「恐怖」に基づく政策は共産主義国家や独裁国家が市民をコントロールするため好んで用いるものです。

そして「恐怖」に基づく「不安」は、おもに経済を巧みに操る道具になります。 メディアと広告は市場占有率を増加させるために「恐怖」を用いることがよくあります。

「恐怖」がもつ増殖的な性質は人間の「想像力」と同様に限界がありません。 人間がいったん「恐怖」に取り付かれると、世の中の出来事すべてがありもしない「恐怖」の対象となります。

それはさまざまな形で現れます。 たとえば関係を失うことの「怯え」は「嫉妬」となり、 生きていくために必要なものが手に入らないかもしれないという「不安」は、 他者に対する「攻撃的態度」や「憎悪」となります。

また、それは伝染性のあるものなので社会全体に蔓延することにもなりえるのです。 恐怖は個人の成長を制限し自他の間の根強い境界を創りだします。

「恐怖」より上の意識レベルに上昇するためにはエネルギーを要するので「恐怖」に抑圧されている人は、 助けなくしてより高いレベルに達することができません。

したがって、恐怖に取りつかれている人は、そこから解放されたいがために権力者や有名人に異常なほど惹かれ、 それらの権威や力と接点を持つことがその人のステータスになります。

さらに「恐怖」を払拭するためにそのことを他者に吹聴したがります。 また自らも権威主義の奴隷になり権力、地位、年収、学歴や家柄などの表面的な状態を重視しすぎるあまり 「心でつながった人間関係」を軽視する傾向があります。

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